地震のこともあり、いろいろ考えた。
まず、考えたのは、「今自分がなにか貢献できるか」について。
いろいろ考えたのだけど、自分のスキルで直結できてすぐに結果を出せることはあまりないように感じた。
日頃やっている仕事が、「生きるためになくてもいいもの」というポジションだからかもしれない。でも、ネットの技術に長けていれば、きっとなにか情報をまとめるサービスを開始してみんなに貢献できたのかもしれない。どうも、ここ最近考えている「コンピュータの使い方」というのについて、なにか考え方が変わりそうな予感がした。
そういえば、思い出したのが、自分がやりたいことの一つ、「人を加速するようなコンピュータの使い方」をみつけること。
きっかけは、意外なところにあって、大学生の時につくったGreatTypist。
どうもこのGreatTypistが自分の なにかをよく表しているらしい。ここ最近そこに考えが戻ることが増えている。
今日のところは、ちょっと話を脱線させて、GreatTypistで体験した話。
GreatTypistは、中級から上級向けのタイピング練習ソフトというちょっとだけ、視点が違うタイピング練習ソフト。何でそんなの作ったかというと、自分がほしいから。ただそれだけ。
自分はタイピングを練習するのが結構好き。それに気がついたのは、高専時代にタイピング練習に使っていたソフト、PC-98でよく使われていた「
ミカタイプ」だ。とにかくストイックに1分間に何文字打てるかを競う。それがシンプルでいいのだ。
GreatTypistを作った頃は、当時いろいろなタイピングソフトが出ていた。キャラクタービジネスにのった、ゲーム性の高いものが多い。「こんなもので自分の腕があがるだろうか?」そこが疑問で、解析機能をもったタイピングソフトを作ったのだ。
当時のHPが残ってるので一応
リンク。
で、言いたいのはここから。
日本語版を作ったのだけど、そこでは日本語の文章が必要になる。そこで、自分が考えたことや適当なことをたくさん例文として入れてみた。自分としては結構その作業が楽しく、いろいろおもしろいことを考えてみたり、不思議な文章を考えてみたりした。
GreatTypistは登録された総ユーザーは250人ぐらいの小規模ソフトだけど、それでも、感想メールがよく届いた。
その中に、「文章がおもしろいです。そこが印象的で気に入りました。」みたいなものがあった。
なんか、タイピングを練習するソフトを作ったのだけど、結果として自分が考えた文章をみんなに読ませることになっていたようだ。
これはおもしろい現象。当たり前のことなんだけど、なんかすごい体験をしたと当時思った。
今はTwitterとかいろいろなツールがあるんだけど、GreatTypistを通じて文章を読んでもらうというのも、なかなかおもしろい。
やはり、GreatTypist、もう一度作ろうかと思うな。
実は毎年何度か思ってる。「GreatTypistを再び」。
iOSやOSXアプリのAppStoreがある今、いいチャンスだから、取り組んでみようと。
今年は3度目ぐらいに思った。
これからネットを通じてのコミュニケーション力が問われる時代。そんな時代にはタイピングが欠かせないはず。だから、GreatTypist作ったら、誰かの役にたてるかな?